スタートアップとテクノロジーの世界地図

作成日:2022.1.19(水)、変更日:2022.1.19(水)


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カスタマーレビュー

星5つ中の4.4、100個の評価

将来、GAFAに並び、追い抜く可能性を感じられる企業が紹介されている本。 掲載されている企業の7割ぐらいは、アメリカ・中国由来の企業。 理由は明白で、スタートアップに投資している金額が他国を圧倒しているから。 アメリカが6兆、中国が5.5兆に対して、日本は0.3兆。 そもそものスケールが段違いで、質をいくら高めても限界あると感じさせられる。 アメリカと中国は国の特徴が色濃く反映されているのが面白い。

内容紹介

もう、世界のスタートアップを知らずにビジネス・経済は語れない。 米国、中国、インド、欧州、東南アジア、そして日本―― 世界を代表する50社超の新興企業と、その革新を支える「技術」「ビジネスモデル」を網羅した決定版

◎米国でも最注目の26社をピックアップ

◎日本人だけが知らない、世界を席巻する中国製スマートフォン

◎10兆円のインドEC市場で起きているグローバル企業の代理戦争

◎知られざるデータ大国・インドをつくった2人の富豪

◎インドの社会問題を解決する、ヘルステックとアグリテック

◎スーパーアプリのお手本、東南アジアのGrabとGO-JEK

◎参考になる、イギリス・フランス・ドイツのスタートアップ事情

◎日本の命運も握る? ソフトバンク・ビジョン・ファンド

【目次】

序章 スタートアップのマクロ環境

第1章 アメリカ

  • フィットネス業界のNetflixの呼び声高い「Peloton」

  • 取引手数料の無料化という衝撃を与えた「Robinhood」

  • 企業の人事労務をクラウドでサポートするHRテック「Gusto」

  • 顧客とのエンゲージメントに課金する「b8ta」

  • 人工肉で食の未来を変えるフードテック・スタートアップ「Impossible Foods」

  • 良店や高級レストランと提携するフードデリバリーサービス「DoorDash」

  • ◎押さえておきたい「展示会」と「独自イベント」

  • ◎ベンチャーキャピタルの歴史と主要ファンド

第2章 中国

  • 先進的な顔認証技術でAI分野の世界最大ユニコーンとなった「SenseTime」

  • 電池製造会社からEV販売台数No.1メーカーに「BYD」

  • フィンテックのリーディングカンパニー「平安保険」

  • 世界シェア7割を誇る商用ドローンメーカー「DJI」

  • ◎中国のスタートアップと共産党

  • ◎中国の魅力的なリテーラー「フーマー」と「ピンドゥオドゥオ」

第3章 インド・東南アジア

  • 技術力でインドのお財布を目指す「Paytm」

  • ハイペースで成長する格安ホテル・不動産スタートアップ「OYO Rooms」

  • ◎インドをデータ大国にした「Aadhaar」と「世界最安4G網」

第4章 ヨーロッパ

  • 金融大国からフィンテック大国へ「イギリス」

  • 政府のあと押しでフレンチテックを拡大する「フランス」

第5章 日本

  • アメリカ進出に着実に成功している「スマートニュース」

  • シェアリングエコノミーで革命をもたらすBtoBプラットフォーム「ラクスル」

  • スマート車椅子でラストワンマイルのインフラを目指す「WHILL」

著者について

山本 康正

1981年生まれ。東京大学で修士号取得後、三菱UFJ銀行ニューヨーク米州本部に就職。ハーバード大学大学院で理学修士号を取得。修士課程修了後に米グーグルに入社し、フィンテックや人工知能(AI)ほかで日本企業のデジタル活用(DX)を推進。2018年よりDNX Venturesインダストリーパートナー。自身がベンチャーキャピタリストでありながら、日本企業やコーポレートベンチャーキャピタルへの助言なども行う。ハーバード大学客員研究員、京都大学大学院総合生存学館特任准教授も務める。著書に『シリコンバレーのベンチャーキャピタリストは何を見ているのか』(東洋経済新報社)、『次のテクノロジーで世界はどう変わるのか』(講談社)、『2025年を制覇する破壊的企業』(SB新書)ほか。