2030年全てが加速する-評価5

作成日:2022.1.19(水)、変更日:2022.1.25(火)


読んだ後の感想

星5つ中の5

三日間かけて全書を読んだ。一部読み飛ばした部分があるが、IT、金融、不動産、移民などの興味のある章節は、丁寧に読んだ。

俯瞰的に最新テクノロジーを網羅し、教養として読む価値があった。技術者としての視点ではなく、ビジネスとしての視点は大変有意義である。

ポイント

  • 目次
    • 第2章、エクスポネンシャル・テクノロジー、Part 1
      • 量子コンピューティングと「ムーアの法則」の終わり

    • 第3章、エクスポネンシャル・テクノロジー、Part 2
      • 仮想現実

    • 第4章、平均寿命は100歳を超える。

    • 第6章、広告の未来、SNSマーケティングは終わる。

    • 第7章、エンターティメントの未来、AIクリエイター、ディープフェイクとリアルフェイク、ARの巨大市場が出現。

    • 第8章、教育の未来、「画一の教育」は終わる。

    • 第9章、モバイルヘルス時代の到来、グーグル、今朝の健康状態はどう?

    • 第10章、寿命延長の未来。

    • 第11章、保険、金融、不動産の未来。
      • 保険:自動車保険は終わる、「保険」の前提が崩れる。クラウド保険の登場。

      • 金融:グッドマネー、送金システムを変えた「エムペサ」、ブロックチェーン。クラウド融資、投資、キャッシュレスの未来。

      • 不動産:VRとAIで家を買う、「立地」という概念が変わる。

    • 第13章、加速するEV開発。「自動化」によってはるかに多くの「雇用」が生まれる。

    • 第14章、五つの大移動が始まる。
      • 移民こそイノベーションの原動力

      • 2050年、世界人口の66〜75%が年に住む

      • バーチャル世界への移住

      • VRの鍵は「フロー状態」

      • ブレイン・コンピュータ・インターフェースという革命

      • 「個人の意識」はクラウドに移行する

      • 100年で生物の限界を超える「メタ知能」が生まれる

    • 解説:日本人が今、本書から学ぶべきこと、山本康正

  • P56 「リゲッティ・コンピューティング」という量子コンピュータ開発専門の会社は、2013年に物理学者のチャド・リゲッティによって立ち上げられた。彼はIBMの量子研究者としての仕事をやめ、1億1900万ドルを調達し会社を創業。

  • P57 本章と次章で述べる全てのテクノロジーが、60年に渡って続くコンピュータの性能向上というムーアの法則の波に乗っている。この波の大きさの指標がトランジスタ性能で、FLOPS(1秒あたりの浮動小数点演算命令実行回数)という単位で表される。1956年当時のコンピュータの処理能力は、1万FLOPSだった。2015年には、1万FLOPSになった。

  • P63 2014年、マイクロソフトは中国でチャットボット「シャオアイス 小氷」をリリース。17歳の少女のように会話する設定になっている。登録ユーザ数2000万人を超える人気ぶり。「シャオアイス」には、ニューラルネットが使われている。

  • P64-65 2015年頃はAIが先行ステージから破壊ステージへと移行し始める時期。この頃からSNSのお陰で、膨大なデータセットが入手できるようになった。いわゆるビッグデータだ。AIの進化は、人間では決して気付かないような、情報同士の隠れた関連性を見つける能力にある。データセットとGPUが融合する結果、AIは史上最速ペースで私たちの生活に浸透し始めた。

  • P65 最初に登場したのは機械学習だ。アルゴリズムを使ってデータを分析し、そこから学習し、現実世界の予測を立てるようになった。ネットフリックスが」映画を、スポティファイが音楽を推奨だけでなく、IBNの「ワトソン」が資産運用をアドバイスするのも、背後では機械学習が動いている。

  • P65 続いてニューラルネットワークが登場した。非構造化データから勝手に学習する。AIに一つずつ情報をフィードする必要はない。ニューラルネットは勝手に進化する。

  • P67 Google Talk to Books Service あらゆる話題についてAIに質問できる。AIは15万冊以上の本を読み、そこから引用して答える。

  • P69 ほんの10年前にはAIを使えるのは大企業や主要な政府機関だけだった。今では、最高のソフトウェアのほとんどはオープンソース化している。2018年以降に発売されたスマホには、AIニューラルネット・チップが搭載されている。

  • P69-70 映画 アイアンマン (英: Iron Man)に出てくるJARVIS(ジャービス)のようなAIは実現まであと一歩。

  • P75-77 2014年、フィンランドの感染症研究所で働く、医学研究者のペッテリ・ラーテラが睡眠の重要性に気付いた。その後、睡眠をトレースするする「 オーラリング」を開発。価格は300ドル。この20年間のセンサーの低価格化や小型化が貢献した。IOTとも呼ばれる。

  • P77 1989年に、発明家のジョン・ロムキーは、トースターをインターネットに接続した。これが世界初のIOTデバイスだ。

  • P78 サイズの縮小、コストの低下、性能の向上というトリプル・トレンドは、センサー、GPS、カメラなど、いたる所に見られる。

  • P82-83 本田とボストン・ダイナミクスが災害用ロボットを開発。2017年ソフトバンクがグーグルからボストン・ダイナミクスを買収。動機は日本の高齢化と介護の人手不足。

  • P86 2001年、スタンフォード大学の心理学者で、バーチャルリアリティ(VR)のパイオニアである ジェレミー・ベイレンソン (Jeremy Bailenson)はワシントンDCにある連邦司法センターで裁判官向けにVRのデモを行った。

  • P92-93 最初の3Dプリンターが登場したのが1980年代だ。今では3Dプリンタが元素周期表をほぼ制覇している。金属、ゴム、プラスチック、ガラス、コンクリート、さらには細胞、皮革、チョコレートなどの有機材料まで、数百種類の材料をフルカラーで印刷できる。プリントアウトできるものも高度になっている。ジェットエンジンからマンション、回路基板や義肢まで、3Dプリンタが短い時間で複雑な装置を生み出す。

  • P96-103 ブロックチェーン
    • デジタル通貨が最初に提案されたのは1983年だった。だが、「二重支出問題」があった。要すると、1ドルを友人に渡しても、渡ったのはそのコピーで、自分はオリジナルを保有し続ける。ビットコインがその問題を解決した。

    • ビットコインが登場したのは2008年のことだ。「Satoshi Nakamoto」と名乗る人物または集団がネットに論文を投稿し、金融機関を介さず現金をやりとりするPeer to Peerのデジタル決済システムの構想を発表。翌年の2009年にビットコインソフトウェアが公開された。2010年に ラズロ・ハニエツ (Laszlo Hanyecz)が25ドル相当のピザ2枚を、1枚ビットコインで購入した。

    • 真に革命的なのは、ビットコインの根底にあるブロックチェーン・テクノロジーだ。ブロックチェーンは、分散型の、可変性のある、許容度が高く、透明性の高いデジタル台帳。

    • P100 ソフトウェア業界のパイオニアであるエリック・プリエ(Eric Pulier)が設立したブイアトム( vatomic )は、ブロックチェーンを使って「スマート・オブジェクト」を生み出す。新たなアセットクラスであると同時に、バーチャル世界と現実世界の間で価値を移動する手段でもある。 → 「スマート・オブジェクト」とは、NFTのようなものか?2022.1.24時点において、 official HP にアクセスできなかった。

  • P126 潤沢な資金:孫正義は レイ・カーツワイル (Ray Kurzweil)の提唱する「 シンギュラリティ (singularity)」の到来を信じて、ビジョンファンドを立ち上げた。

  • P129 「天才」の発掘しやすさ:インド出身数学者S・ラマヌジャン。

  • P132 脳の開発:イーロン・マスクが創業したニューラリンク、ブレインツリー共同創業者のブライアン・ジョンソンが創業したカーネル、フェースブックなどの企業も次世代の脳インプラントの開発に数億ドルを投資してきた。「ブレイン・コンピュータ・インタフェース」と呼ばれる。Human Intelligence (HI)の開発。

  • P133 ドキュメンタリー・シリーズ「サイボーグ・ネーション」のような世界が実現するのは、まだ先のことだと誰もが考える。しかし、 レイ・カーツワイル (Ray Kurzweil)が完全な サイボーグ (cyborg)の開発時期を2030年代と予測している。

  • P135-139 新たなビジネスモデル
    • クラウドエコノミー:クラウドソーシング、クラウドファンディング、ICO、レバレッジド・アセット、スタッフ・オンデマンドなど。

    • フリー&データエコノミー:「釣り餌商法」のプラットフォーム版。優れたサービスを無料で提供するという餌を撒き、集めた顧客データで儲ける仕組みだ。フェースブックなど。ビッグデータ革命。

    • スマートネス・エコノミー:既存のツールに「スマート」のレイヤーを加える。スマートフォン、スマートスピーカー、自動運転が誕生した。ケビン・ケリーは、名著「 〈インターネット〉の次に来るもの、未来を決める12の法則、ケヴィン・ケリー、2016.7.23 」で指摘した。

    • 閉ループ・エコノミー

    • 分散型自律組織:ブロックチェーンとAIのコンバージェンス(融合)によって誕生する新しい組織

    • 多重世界モデル:現実世界とオンライン世界、拡張現実や仮想現実、仕事用・プライベート用のアバター

    • トランスフォーメーション・エコノミー:experience economy (経験経済)

  • P142-144 平均寿命は100歳を超える:AI、クラウドコンピューティング、量子コンピューティング、センサー、膨大なデータセット、バイオテクノロジー、ナノテクノロジーが融合することで、新たな医療ツールが生まれる。 2013年にgoogleの新たなスタートアップ「カリコ」がアンチエイチングの研究。

  • P154 カタログ販売からスタートし小売業にも進出したシアーズは、誕生から132年後の2018年秋、破産した。ディスカウント販売や「効率的に安く売ること」においては、ウォルマートの方が上手だった。ウォルマートがテクノロジーを活用して人気商品を把握し、大量発注。1980年代から1990年代にかけて、シアーズとウォルマートの売り上げが逆転した。そしてアマゾン、アリババ。

  • P168 音声作動式、AI支援型のコマース・プラットフォーム4騎士:アマゾン「アレクサ」、グーグル・ナウ、アップルの「Siri」、アリババの「Tモール・ジーニー」。小売業のデジタル・アシスタント。

  • P171 3Dプリンターで服などを印刷。2011年にケビン・ルスタギなど4人のMIT卒業生が、クラウドファンディングで「ミニストリー・オブ・サプライ」というアパレル会社を立ち上げた。3Dプリンティングがあれば、小売業は原材料を購入し、商品を自ら印刷できる。小売業者、メーカー、物流業者が不要となり、サプライチェーンが消える。

  • P180 第6章、広告の未来。
    • アメリカのテレビドラマ「 マッドメン 」(Mad Man, 2007)の舞台は、1960年代の広告代理店だ。紙メディア、テレビ、ラジオ広告が牛耳っていた。

    • ドットコム革命が始まって、「クレイグスリスト」によって新聞の案内広告欄が、バナー広告によって雑誌広告が減った。続いて、NETFLIX、Hulu、Amazon videoなどの有料デジタル動画サービスが登場。そしてインターネットが登場して20数年しか立たないうちに、フェースブックやGoogleが巨額の広告収入を稼いでいる。

    • P182 空間的ウェブの時代がやってくる。Web3.0、AR。

    • P189 さらば広告、ようこそJARVIS(ジャービス)。AIがぴったりの買い物を選んでくれる。

  • P193-195 エンターティメント産業の未来:Netflixを代表とする既存産業+インターネット+AIの融合、コンテンツ制作にも手掛ける。Youtubeとスーパークリエイター。youtube: cooking with dog . 過去には、技術、人材、資金調達と配給ルートといった希少資源を掌握することで、少数のハリウッドスタジオとテレビネットワークがこの市場を支配してきた。

  • P198 バンブザー (bambuser: World-Leading Live Video Shopping)のようなサービスによって、誰でも自分だけのライブ動画廃止nネットワークが持てる。

  • P202 ディープフェイクとリアルフェイク

  • P204 ホロデッキ (英: holodeck)が実現。ホロデッキはアメリカのSFテレビドラマ『スタートレック』シリーズに登場する、現実とほとんど変わりのないシミュレーテッドリアリティの世界を作り出すことができる架空の装置である。

  • P288 ブロックチェーン:R3、リップル

  • P289 投資;ウェルスフロントやベターメントといったロボアドバイザーがある

  • P291 不動産:2008年の金融危機後、グレーン・サンフォードが世界初のクラウドベースの、全国的な不動産仲介会社、 eXpリアルティ (eXp reality)を立ち上げた。eXpリアルティのオンラインスペース(仮想世界プラットフォーム)には、アメリカ。カナダ、世界の400の主要不動産市場から16000人の不動産エージェント(営業担当者)が集まる。
  • P292-293 VRとAIで家を買う。不動産会社: ZillowtruliamoveRedfin

  • P335-338 自動化によってはるかに多くの雇用が生まれる。歴史を振り返ると、農業経済はまず工業経済に、それからサービス経済に、そして今では情報経済へと変貌を遂げた。自動化によって失われる雇用より、新しいものに置き換わる雇用の方がはるかに多い。アクセンチュアのジェームズ・ウィルソンとポール・ドアティは、「ハーバード・ビジネス・レビュー」誌でこう説明している。「主に一手を減らすためにAIを使うと、生産性向上は一時的なものになる。我々の調査では、人間と機械が協力した時に最大のパフォーマンスが見られた」と。

  • P349-352 移民こそイノベーションの原動力
    • スタンフォード大学の同僚に半分は外国生まれであることに気付いた、同校の経済学者ペトラ・モーザーの研究:1933年からの10年間、アインシュタインを含む13万人以上のドイツユダヤ人がアメリカに移民。それによって特許数が31%増えた。当時のアメリカの反ユダヤ主義によって多くの移民が希望する職業に就くことができなかった。この事実を踏まえてデータを調整したところ、移民によって特許数が実に70%増えた。

    • 非営利団体「新たなアメリカ経済のためのパートナーシップ」2012年調査によると、アメリカで最も特許取得数の多い10大学に認められた特許の4分の3で、出願者に外国で生まれた研究者が最低一人は含まれていた。

  • P352 移民は圧倒的な雇用を生み出す。
    • 移民はアメリカ生まれの国民より、新たな事業を始める傾向が2倍高い。

    • 新規雇用の25%は移民が生み出している。

    • 2006年から2012年の間に、VCの出資を受けて株式を公開した企業の33%は、創業者の少なくとも一人が移民だった。

    • フォーチュン500企業の40%は、移民かその子供によって設立された。

    • 2016年にはユニコンの半分が、移民の設立した会社であり、それぞれ少なくとも760人以上の新規雇用を生み出している。

  • P363 VRの鍵はフロー状態。フロー状態とは、「自分が最高の状態にあると感じられ、最高のパフォーマンスができる最適な意識状態」。

  • P372 ブレイン・コンピュータ・インターフェースという革命。

  • P392- 日本人が今、本書から学ぶこと、山本康正
    • P395 日本のスーパーコンピューター「富岳」は、海外では重視されていない。本書で重要な位置を占めるのは、量子コンピューターだ。

    • P397 ブレイン・コンピューター・インターフェース(BCI)については、そのトップ企業であるNeuralink(イーロン・マスクが設立)が2020年8月に、マスクによるデモを公開している。豚での実験が見られる。

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カスタマーレビュー

星5つ中の4.3、1728個の評価

内容紹介

◎早くも13万部突破!

◎『週刊東洋経済』ベストブック2021特集 「未来予測本」ランキング 第1位

◎イーロン・マスクの盟友が「この先10年の未来」を全方位ガイド!

◎学生から投資家・経営者まで、全業界の「この先10年の地殻変動」が1冊ですべてわかる!

◎Forbes誌「2020年のトップ10ビジネスブック」選出

医療、長寿、金融、不動産、教育、小売、広告、エンタテインメント、交通、環境…… テクノロジーの“融合"によって、大変化は従来予想より20年早くやってくる。 エリック・シュミット(Google元CEO)、クリントン元大統領ら世界のビジョナリーが支持する 「シリコンバレーのボス」が、この先10年のビジネス・産業・ライフスタイルを1冊で解説!

この1冊で「近未来」を一望できる!

  • 「空飛ぶ車」が現実になる

  • ショッピングモールがなくなる

  • SNSマーケティングは終わる

  • 1万6000の病気が新たに治る

  • 「老化」が克服される

  • 自動車保険が消える

  • 「立地」で家を買う時代が終わる

  • 環境問題対策にイノベーションが追いつく

  • 「AI」と「移民」によって大量の雇用が生まれる

  • 新たな「デジタル知性」が生まれる

著者について

ピーター・ディアマンディス

Xプライズ財団CEO。シンギュラリティ大学創設者、ベンチャーキャピタリスト。連続起業家としては寿命延長、宇宙、ベンチャーキャピタルおよびテクノロジー分野で22のスタートアップを設立。1994年に創設した「Xプライズ財団」は、おもに民間宇宙開発を支援し、20年来の友人であるイーロン・マスク(スペースX、テスラCEO)、ラリー・ペイジ(Google創業者)らが理事を務める。2008年、グーグル、3Dシステムズ、NASAの後援を得て、人類規模の課題解決をめざす教育機関「シンギュラリティ大学」をシリコンバレーに創設。

MITで分子生物学と航空工学の学位を、ハーバード・メディカルスクールで医学の学位を取得。2014年にはフォーチュン誌「世界の偉大なリーダー50人」に選出され、そのビジョンはイーロン・マスク、ビル・クリントン元大統領、エリック・シュミットGoogle元CEOらから絶賛されるなど、シリコンバレーのみならず現代アメリカを代表するビジョナリーの1人である。

スティーブン・コトラー

ジャーナリストにして起業家。身体パフォーマンスの研究機関フロー・リサーチ・コレクティブのエグゼクティブ・ディレクター。ディアマンディスとの共著に『楽観主義者の未来予測』(早川書房)『BOLD』(日経BP)がある。ジャーナリストとして手がけた作品は、2度にわたりピュリッツァー賞候補に上っている。

山本 康正(やまもと・やすまさ)

DNX Ventures インダストリーパートナー。ハーバード大学客員研究員。京都大学大学院特任准教授。

1981年生まれ。東京大学で修士号を取得後、三菱UFJ銀行ニューヨーク米州本部に就職。ハーバード大学大学院で理学修士号を取得。グーグルに入社し、フィンテックや人工知能ほかで日本企業のデジタル活用(DX)を推進。自身もベンチャーキャピタリストとして活動するかたわら、日本企業のコーポレートベンチャーキャピタル活動への助言なども行う。著書に『シリコンバレーのベンチャーキャピタリストは何を見ているのか』(東洋経済新報社)、『次のテクノロジーで世界はどう変わるのか』(講談社)ほか。

京都大学を卒業し、東京大学大学院で修士号を取得。ハーバード大学大学院で理学修士号を取得した。 米国の三菱東京UFJ銀行(現三菱UFJ銀行)、グーグルに勤務。 2018年より米国のベンチャーキャピタルDNX Ventures インダストリーパートナー。 2021年より、パシフィック・リーグマーケティング株式会社(PLM)のテクノロジーアドバイザーを務めている。1 2

土方奈美(ひじかた・なみ)

翻訳家。日本経済新聞記者を経て独立。米国公認会計士資格(CPA)所有。訳書に『NO RULES:世界一「自由」な会社、NETFLIX』『HOW GOOGLE WORKS:私たちの働き方とマネジメント』(以上、日本経済新聞出版)、『財政赤字の神話:MMTと国民のための経済の誕生』(早川書房)、『BOLD 突き抜ける力』(日経BP)、『フューチャー・ネーション:国家をアップデートせよ』(NewsPicksパブリッシング)ほか多数。

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カスタマーレビュー

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内容紹介

From the New York Times bestselling authors of Abundance and Bold comes a practical playbook for technological convergence in our modern era.

In their book Abundance, bestselling authors and futurists Peter Diamandis and Steven Kotler tackled grand global challenges, such as poverty, hunger, and energy. Then, in Bold, they chronicled the use of exponential technologies that allowed the emergence of powerful new entrepreneurs. Now the bestselling authors are back with The Future Is Faster Than You Think, a blueprint for how our world will change in response to the next ten years of rapid technological disruption.

Technology is accelerating far more quickly than anyone could have imagined. During the next decade, we will experience more upheaval and create more wealth than we have in the past hundred years. In this gripping and insightful roadmap to our near future, Diamandis and Kotler investigate how wave after wave of exponentially accelerating technologies will impact both our daily lives and society as a whole. What happens as AI, robotics, virtual reality, digital biology, and sensors crash into 3D printing, blockchain, and global gigabit networks? How will these convergences transform today’s legacy industries? What will happen to the way we raise our kids, govern our nations, and care for our planet?

Diamandis, a space-entrepreneur-turned-innovation-pioneer, and Kotler, bestselling author and peak performance expert, probe the science of technological convergence and how it will reinvent every part of our lives—transportation, retail, advertising, education, health, entertainment, food, and finance—taking humanity into uncharted territories and reimagining the world as we know it.

As indispensable as it is gripping, The Future Is Faster Than You Think provides a prescient look at our impending future.

著者について

Peter H. Diamandis, MD, is a New York Times bestselling author and the cofounder of Singularity University, Human Longevity, Inc., Celularity, Inc., and founder of Bold Capital Partners. He is the founder and Executive Chairman of XPRIZE. Diamandis has degrees in molecular genetics and aerospace engineering from MIT and an MD from Harvard Medical School.

Steven Kotler is a New York Times bestselling author, award-winning journalist, and the founder and executive director of the Flow Research Collective. His books include Stealing Fire, Bold, The Rise of Superman, Abundance, A Small Furry Prayer, Tomorrowland, West of Jesus, and Last Tango in Cyberspace. His work has been nominated for two Pulitzer Prizes, has been translated into more than forty languages, and has appeared in over a hundred publications, including The New York Times Magazine, The Atlantic, Wired, Forbes, and Time.

参考資料

1

[Wiki] 山本康正

2

[Kumon] OB・OGインタビュー Catch the Dream - 夢をかなえる力